尾張 浅野城
Asano castle

浅野公園・浅野老人いこいの家【愛知県一宮市浅野字八剣６７−１】

【立地】平城
【別称】浅野屋敷・浅野長政公宅

【歴史】時期は定かではない。浅野長勝〔〜１５７５年〕浅野長政〔１５４７〜１６１１年〕父子の屋
敷とされる。その後、浅野氏は浅野下村屋敷へ移り、１５７３年浅野長政が近江国へ移ると、織田信雄
の家臣杉浦五左衛門道祐が中島郡中島、石作、滝の地１１００貫を得て居城となった。１６００年「関
ヶ原の戦い」の後、廃城。江戸時代は川口次兵衛が二の丸に屋敷を構え、代々この地に住んだと云われ
る。浅野長勝には子が無く、安井重継の子長吉と妻の兄木下〔杉原〕定利の娘ねねとややを養女に迎え
た。１５６１年ねねは藤吉郎〔豊臣秀吉〕へ嫁ぎ、ややは長吉を婿養子し、名を浅野長政に改め、浅野
家を継いだ。長政は信長、秀吉に仕え、１５８７年若狭国小浜城主、１５９３年甲斐国府中城主となる
。１６００年「関ヶ原の戦い」で東軍に属し、長政の子幸長は戦功により、和歌山城主３７万石を与え
られる。子孫は広島城主４２万石。忠臣蔵の赤穂藩主浅野内匠頭長矩も一族である。現在は浅野公園に
変わり、水堀跡が残る。

【所感】国道２２号線浅野の信号を東へ曲がって３００ｍ程進むと、左手に浅野公園の看板があります
。公園入口に歴史看板、浅野長政公宅址の碑、公園奥の盛山上にも浅野長政宅趾之碑が在ります。公園
を囲む水堀、Ｌ字型の公園敷地も往時の形のまま残っています。




贈従三位浅野長政宅趾之碑・浅野公園

　

浅野公園南口の石碑と看板〔写真：左〕浅野公園東口横の水堀跡〔写真：右〕