三河 武節古城
Busetsu old castle

武節古城跡【愛知県豊田市桑原町上鎌井】
稲武保育園【愛知県豊田市武節町神田101】
 熊野神社【愛知県豊田市桑原町下清泰地】

【立地】丘城
【別称】武節村古城

【市指定史跡】

【歴史】築城年は定かではないが、1334年頃、名倉村清水城主で足助荘代官の名倉左近
蔵人が武節古城を政所とし、荘務を行ったとされる。その後、尾張国山田郷の山田頼範が川
手村へ移住し、川手城と共に山田氏の代々居城となった。1500年代に入ると、徐々に田
峯菅沼氏が勢力を伸ばし、永正年間(1504〜1521年)に菅沼定信が武節城を築き、
山田氏も菅沼氏に従属したと思われる。現在は山林、畑地となり、曲輪、堀、土塁が残る。

【所感】稲武保育園の真北に熊野神社が在り、その右隣りの丘陵端に武節古城が在ります。
黒田川側に山崩れ防止の擁壁が在る山です。熊野神社北側の道を東へ上って行くと、最終地
点手前のカーブ右手に畑地が在ります。この畑地が城跡の入口で、しっかりとした道が無い
ので、左右どちらかを進みます。畑地の奥に平地化した堀切、その奥に土塁、土塁上に小さ
な歴史看板が立っています。土塁の奥が本丸になりますが、傾いた木、裂けた木、折れた木
、倒木と何だかよく分からない荒れた状態で、それ以上奥へ進むことを辞めました。少し残
念でしたが、畑地から南東方向を見ると、夏焼城跡、中当城跡、武節城跡の3つが見えるこ
とに驚きました。


 

武節古城跡遠景〔写真:左〕武節古城跡入口の畑地〔写真:右〕

 

土塁と堀切〔写真:左〕土塁上に立つ武節古城址の看板〔写真:右〕