尾張 大興寺城
Daikoji castle

大興寺城跡【愛知県知多市大興寺字平井】
  大興寺【愛知県知多市大興寺字落田47】
  慈雲寺【愛知県知多市岡田字太郎坊108−1】

【立地】丘城

【歴史】1345年、標高48m、比高20mの丘陵上に築かれた一色二郎範氏〔〜1369年〕の城
とされ、後に佐治氏の居城であったと云う。一色氏は足利宗家4代泰氏の子公深を祖とし、その子が範
氏になる。佐治氏は近江国の出で、佐治駿河守宗貞−佐治上野守為貞−佐治八郎信方−佐治与九郎一成
と4代に亘り大野城主となった。現在はみかん畑・竹林・削平地となっている。

【所感】城跡は南北に長く広い“大興寺字平井”の中央、旭南中学校の南東に位置します。県道259
号線、県道252号線が交わる大興寺信号交差点を南下し、落田信号交差点を過ぎて右2本目の細道を
入り〔歩いて〕、前方に見える竹林を目指して上った最高地が城跡です。畑地〔みかん畑〕造成を目的
に削平されたようで、祠の部分だけが土壇状に残っています。東方500mに一色範氏再興の大興寺、
範氏の子範光創建の慈雲寺に自身〔一色範光〕の墓塔が在る。




大興寺城跡・祠の南側・削平地・蜜柑畑


 

削平で土壇状に残った祠部分〔写真:左〕祠の北側〔写真:右〕



1345年一色範氏再興の大興寺