三河 久美原遠見番所
Gumihara Tomi Bansho

久須原遠見番所跡【愛知県田原市六連町中浜辺・西海岸】

【立地】丘地
【別称】久美原砲台・久美原砲台陣屋

【歴史】1739年田原藩は渥美半島太平洋岸の久美原・赤羽根に遠見小屋を設置。後に標
高65mの丘陵上に久美原遠見番所、近くに砲台が設置され、1838年田原藩11代藩主
三宅康直が見分している。現在は山林となり、区画、土塁、道が残る。

【所感】国道42号線久美原信号を南へ曲がります。直ぐの三叉路を左へ入り、道なりに進
んだ突き当たりの山林内に番所跡が在ります。この突き当たりの場所から左へ100m程進
むと、林へ入る道が在ります。ここから歩きになりますが、直ぐに右へ折れて、倒木をかわ
しながら山林内を150m進むと、深い溝のような道が横切って在ります。この道が区画の
西側に沿って在る道で、南からV、U、Tの順に低くなる形で在ります。区画を囲む土塁は
誰が見ても分かる高さ、長さが在り、中世の城館跡ではありませんが、田原市で一番の土塁
遺構と思います。番所跡の山林西側に海岸へ下りる道が在り、途中左手の駐車場、もしくは
浜辺近くに久美原台場が在ったとされます。



 

区画T東側の入口〔写真:左〕区画T西側の道〔写真:右〕



区画U西側の道と土塁