三河 羽城
Ha castle

羽城跡【愛知県碧南市羽根町1丁目】
常行院【愛知県碧南市本郷町3丁目38】
宝珠寺【愛知県碧南市音羽町1丁目48】

【立地】丘城
【別称】大浜陣屋

【大浜藩】1768〜1777年

【歴史】1576年徳川家康が舟手の要塞として大浜に砦を築き、羽城と称したことに始ま
る。城主は長田重元〔直吉〕、その子永井伝八郎直勝〔家康に従事してから、永井へ改姓〕
が入った。直勝は家康に従事し、1584年「小牧、長久手の戦い」で池田恒興を討ち取っ
た戦功により、東端城へ移る。1590年家康関東移封に伴い、直勝も常陸国笠間城へ移り
、廃城となる。1768年信濃国佐久郡内7000石の旗本水野忠友が、西三河領6000
石を得て1万3000石で大浜藩を立藩、当地に大浜陣屋を構えた。忠友は徳川10代将軍
家治の側用人となり、1777年駿河国に沼津城2万石を築いて移り、廃藩となる。183
0年忠友の子忠成は加増を受けて5万石の大名となる。1869年忠敬の代で上総国菊間へ
移封、菊間で廃藩を迎える。現在は大浜陣屋広場、宅地に変わり、公園内に石碑が立つ。

【所感】県道43号線羽根町信号交差点南西の羽根町1丁目が羽城跡〔大浜陣屋跡〕とされ
ます。以前は「陣屋跡ちびっこ広場」でしたが、現在は「大浜陣屋広場」と称し、門と塀で
囲まれた陣屋跡となっています。塀には陣屋の歴史が多く紹介され、東屋、トイレ、駐車場
も造られたので、訪ねやすくなりました。








大浜陣屋跡




陣屋址の石碑



菊間藩陣屋址の碑



大浜陣屋裏門・高麗門・常行院



長田屋敷跡・宝珠寺