三河 箱柳城
Hakoyanagi castle

箱柳城跡【愛知県岡崎市箱柳町日陰】
 聖徳寺【愛知県岡崎市箱柳町下10】

【立地】丘城

【歴史】平治の乱(1160年)の後、平忠正〔平清盛の叔父〕の子正持が尾張国中根郷に遁れて中根
氏を称し、後に三河国箱柳へ移住したと云う。標高80m、比高10mの尾根端で、正長年間(142
8〜1429年)、中根平右衛門盛清の築城とされる。平右衛門忠盛−日野正清−新九郎政綱−彦右衛
門忠明−傳七正邦−七郎兵衛忠利を経て、8代中根肥後守忠良の時、道根六郷〔箱柳・小呂・田口・板
田・岩谷・中畑〕を支配した。忠良の次男平右衛門正照は家康の家臣となり、1572年二俣城主にな
るが、「三方ヶ原の戦い」で武田勢に攻められ戦死する。現在は竹薮となり、遺構は無い。

【所感】聖徳寺の入口から70m程西進した左手に箱柳城跡の石碑が立っています。城跡碑裏手の道か
ら伊賀川に架かる日陰橋を渡り、標柱に従って左へ左へ進むと、民家の外れに城跡の入口が在ります。
竹薮へ入ると、あちこちに石積みが目に入って来ますが、おそらく後世に積まれた田畑か民家用のもの
と思われます。道成りに進んだ最上の石垣上に箱柳城跡の看板が在ります。


 

箱柳城跡の石碑〔写真:左〕箱柳城跡へ70mの標柱〔写真:右〕




箱柳城跡の看板・竹薮