三河 一色城
Isshiki castle

  大聖寺【愛知県豊川市牛久保町岸組66】
松尾かじや【愛知県豊川市牛久保町岸組79】

【立地】平城
【別称】牛久保村一色城

【歴史】1439年足利氏の一族一色刑部少輔時家の築城とされる。1477年時家は家臣波多野全慶
に殺害されるが、1493年「灰野原の戦い」で一色氏の家臣牧野古白が波多野全慶を討ち取り、一色
城へ入った。1505年古白は今橋城〔吉田城〕を築いて移り、代わって瀬木城から次男成勝が入る。
1529年成勝は牛久保城を築き、牧野成種の子保成が城主となるが、廃城年は不明。現在は大聖寺、
住宅に変わり、土塁が残り、大聖寺境内に一色時家、今川義元の墓が在る。

【所感】大聖寺はJR飯田線牛久保駅の北東に位置し、線路沿いに在ります。県道495号線から入り
ますが、車幅が狭く、迷いながらたどり着きました。大聖寺境内の一色氏、今川氏の墓の裏手にL字型
に土塁が残りますが、大聖寺北側の道を80m程東へ進んだ「松尾かじや」の駐車場にも、土塁の一部
と木碑が在ります。今川義元の墓については、1560年「桶狭間の戦い」の後、家臣は義元の胴体を
背負って当地まで逃れ、この寺に葬ったとされる「胴塚」になります。


 

大聖寺北西角の土塁〔写真:左〕土塁の一部・松尾かじや〔写真:右〕

 

一色刑部少輔時家公の墓・大聖寺〔写真:左〕今川義元公墓所・大聖寺〔写真:右〕