三河 上郷城
Kamigo castle

上郷城跡【愛知県豊田市大野瀬町城山】

【立地】丘城

【歴史】標高530m、比高40mの尾根端に築かれ、1581年織田信長の命で名倉〔設
楽町〕の領主奥平信光が築いた城とされる。3国〔信濃国、美濃国、三河国〕の国境に近い
重要な城であったが、1582年「天目山の戦い」で武田家が滅亡した為、不用となった。
現在は山林、神社となり、曲輪、堀切が残る。

【所感】豊田市で最北の城跡〔旧稲武町〕で、1キロ程走ったら長野県に入る場所に位置し
ます。国道153号線×国道257号線が交差する稲武町信号交差点から国道153号線を
10キロ程北上した大野瀬トンネルを潜り、上郷大橋を渡って直ぐ左の上郷線へ入ります。
350m程走った右手の木柵がある舗装路が登城口になります。坂道を上り、右に折り返し
た行き止まりから山道が始まり、砂防堰堤の場所で右へ折れ、木橋を渡ってジグザグの山道
を登ると、上郷城跡で最も広い二の曲輪に着きます。二の曲輪の南に2m程低い三の曲輪、
二の曲輪の北に10m程高い一の曲輪〔城山八幡宮〕、背後〔北側〕に堀切が一条あります
。南北に曲輪が並ぶ連郭式城郭で、東・西に沢、南の矢作川を天然の堀とし、北は細い尾根
を堀切で遮断しています。三州街道〔飯田街道・伊那街道・国道153号線〕の押さえとし
て築かれましたが、一年で廃城となりました。
















上郷線→二の曲輪への登城道







一の曲輪



城山八幡宮背面







城山八幡宮北側の堀切



堀切の北へ続く細い尾根







二の曲輪





三の曲輪