伊勢 金井城
Kanai castle

金井城跡【三重県いなべ市員弁町北金井字亀谷】
金井神社【三重県いなべ市員弁町北金井911】
 円願寺【三重県いなべ市員弁町西方502】

【立地】丘城
【別称】北金井城・大泉城

【市指定史跡】

【歴史】天文年間(1532〜1555年)、種村大蔵太夫高盛の築城とされる。高盛は初
名実高と云い、佐々木氏頼の後裔で、近江国神埼郡種村郷に住して姓とした。1522年美
濃の土岐大膳大夫が北金井に侵攻して来たが、北勢諸家の連合軍でそれを排撃した。156
8年信長の北伊勢侵攻の際は降服し、信長に仕えた。1572年高盛没後、四男弾正左衛門
秀政が継ぎ、その長男秀信が継いだ。1576年秀信は信長の家臣滝川一益に疑心を持たれ
、伊勢長島城で自刃、一族は城を焼いて離散した。現在は曲輪、土塁、横堀が残る。

【所感】現在、グーグルにPマークが表示されるようになり、駐車場〔Pマーク〕までの道
は狭いように感じますが、普通車なら行ける場所です。駐車場から更に歩いて奥へ進むと、
看板が立つ場所に土橋、その奥に主郭に入る平虎口が有ります。主郭内は城址碑の周りだけ
除草れている感じですが、それ以外は草木が生い茂り、自由に歩けません。唯一の救いが土
塁上を一周歩けるということです。土橋に対する両角の土塁の出っ張りが弱く、虎口も平虎
口という点から、防御性の低い城と感じます。平城であれば、外堀も欲しいところです。




城跡の駐車場



城跡入口・北金井城址の看板



土橋



土橋北側の横堀



土橋南側の横堀





主郭西端の虎口



主郭内の様子・雑木林



主郭北西角の土塁



主郭南西角の土塁



主郭南端の虎口のように途切れた土塁



主郭南西角から突き出した土塁