三河 川手古城
Kawate old castle

川手古城跡【愛知県豊田市川手町シロノ上30】
 秋葉砦跡【愛知県豊田市川手町ノマキ】

【立地】丘城
【別称】川手村古城

【歴史】時期は定かではない。標高330m、比高40mの丘陵端に築かれた川手大蔵亮の
城で山田氏の支城とされる。現在は畑地、住宅となり、曲輪、堀跡が残る。

【所感】矢作川と名倉川の合流点辺りで、国道257号線から矢作川の南側を走る県道35
6号線を西へ進みます。1200m程走ると、右手に矢作川に架かる大川橋、少し走ると、
左手に坂道が在ります。坂道を上り、最初の右手脇道を入ると、川手古城跡のお宅になり、
そのまま最後まで進むと、川手古城跡の畑に着きます。私は「城」の屋号を持つお宅の方に
許可を得て畑地に行きましたが、快く承諾頂き、大変助かりました。このお宅も曲輪跡と思
われますが、その直ぐ南側は切岸のように10m程高くなって畑地が在ります。更に道を隔
てた南側に方形の田地が在り、ここが尾根を遮断する堀の残欠と言われています。曲輪跡の
畑地から見える矢作川の向こうは岐阜県で、美濃国−三河国の国境に在る城跡です。


 

屋号「城」のお宅(下)〔写真:左〕曲輪跡の畑地〔写真:右〕

 

堀跡とされる田地と秋葉砦跡〔写真:左〕城跡から見た矢作川〔写真:右〕