駿河 葛山氏屋敷
Kazurayama residence

葛山氏屋敷跡【静岡県裾野市葛山】

【立地】平地
【別称】葛山館・葛山屋敷

【市指定史跡】

【歴史】発掘調査から鎌倉期〜室町・戦国期に亘って使われた葛山氏の屋敷とされる。平時
は屋敷、有事は葛山城へ移る形となるが、葛山城の築城時期は定かではない。大森葛山系図
によると、葛山氏は藤原道隆の子伊周を祖とし、惟康の時、三河国高橋庄から駿東へ移り、
孫の惟忠が葛山に住んで葛山氏〔惟兼説もある〕を称したとある。葛山氏は駿東を拠点に今
川・北条・武田三家と関係を保ちながら、1568年武田氏に属し、1582年氏元の自害
で滅亡するまで続いた。現在は畑地、芝生となり、曲輪、土塁が残る。

【所感】南隣りに大久保川が流れ、中村集会場の南東に位置する葛山氏屋敷跡。東端や南端
の土塁に比べ、西側や北側〔復元〕の土塁は長く、高さもあり、屋敷跡の雰囲気を感じます
。この屋敷の虎口は西土塁の南側の切れ目で、半田氏屋敷から入る形となります。半田氏屋
敷跡は民家と広場、西隣りのお宅が荻田氏屋敷跡、荻田氏屋敷跡北側の四角い住宅密集地が
岡村屋敷跡、葛山氏の屋敷は家臣に護られている感じです。この後、仙年寺へ移動し、葛山
城跡を訪ねました。




葛山氏屋敷跡







北端の復元土塁







西端の土塁



南端の土塁





北西端の復元土塁と祠



葛山氏屋敷跡入口



葛山氏屋敷跡入口から見た葛山城跡





半田氏屋敷跡



荻田氏屋敷跡





岡村氏屋敷跡