遠江 城之崎城
Kinosaki castle

磐田城山球場【静岡県磐田市見付190】
 城山中学校【静岡県磐田市見付263−3】
  山住神社【静岡県磐田市見付210−1】

【立地】丘城
【別称】城山・見付古城

【歴史】鎌倉時代、城之崎は遠江国守護の安田義定が居館を設け〔見付の国府〕、室町時代
中期に今川氏が領して築城、1541年一時廃城となる。1568年家康はしばしば見付を
訪ね、旧塁を修築して福釜松平親俊や大久保党に護らせ、1569年城之崎城を築城。武田
氏に追われて掛川城に籠城する今川氏真を攻略、氏真は伊豆国戸倉へ退き、城之崎城の使命
は終わる。1570年家康は遠江国曳馬〔浜松〕に新城を築城。城之崎も築城候補地にあが
っていたが、駿河国〔大井川以東〕を領する武田信玄に対して天竜川を背後にするのは不利
〔背水の陣〕と考え、取り止めとなった。現在は磐田城山球場となり、遺構は無い。

【所感】中世城館の資料で城域を見ると、北は城山中学校の校舎・山住神社辺り、南は城山
中学校のグランド・磐田城山球場辺りとあり、球場が本丸とされます。嘗ては本丸〔球場〕
を囲むように土塁が在ったようですが、現在は球場の北西・西から南にかけてL型の藪が土
塁の名残りと思われます。城山中学校グランドの東端にも藪が在って、全ての藪を繋ぐと、
何となく城域が見えてきます。14年半ぶりの訪問でした。




城之崎城跡・本丸・磐田城山球場