三河 高城
Ko castle

 高城跡【愛知県豊橋市石巻中山町弾正城跡】
鶴田石材【愛知県豊橋市石巻中山町矢ノ沢19−2】

【立地】山城

【歴史】時期は定かではない。標高383m、比高250mの山頂に築かれ、西郷弾正左衛
門正勝の居城とされる。1535年松平清康が横死して後、正勝は今川氏に属したが、15
60年「桶狭間の戦い」で今川義元が討たれると、今度は次男清員を人質に出して家康に属
した。1562年宇津山城の朝比奈泰長に攻められ、正勝、元正父子は討死した。現在は曲
輪、堀、土塁が残り、北隣りに五葉城跡が在る。


【所感】五葉城の一部とも言われる高城跡は新城市と豊橋市の市境に位置し、大原調整池か
ら林道を50分程歩き、五葉城跡入口から更に100m程進んだ右手に入口が在ります。入
口の右下には長さ50m程の横堀と土塁が走り、木々で撮影は難しいですが、かなり感動出
来る遺構です。登城道に戻り、最後、急勾配の道を登れば主郭です。中央にL字状の高まり
、南側には虎口と思われる傾斜部が在り、腰曲輪に繋がっています。尾根伝いに腰曲輪、堀
切、土塁の順で並び、高低差のあるなかなかイイ遺構です。五葉城跡の再訪に合わせて初め
て入城しましたが、五葉城跡よりも感動と驚きがありました。豊橋市石巻中山町から北方を
見ると、採石場となっている弾正砦跡の右手に高城跡を見ることが出来ます。




豊橋市石巻中山町から見た高城跡

 

 

入口付近の横堀と土塁

  

主郭への急な登城道〔写真:左〕主郭の虎口か〔写真:中央〕主郭〔写真:右〕

 

主郭東側の腰曲輪〔写真:左〕主郭東方の尾根に築かれた堀切と土塁〔写真:右〕