伊勢 桑部城
Kuwabe castle

         桑部城跡【三重県桑名市城山台】
セブンイレブン桑名城山台店【三重県桑名市城山台65】
  コープみえ桑名センター【三重県桑名市城山台82】
     三重給食センター【三重県桑名市城山台55】
       ごとう接骨院【三重県桑名市城山台24】

【立地】平山城
【別称】桑部北城・桑部南城

【歴史】室町時代末期、城山〔標高50m・比高30m〕に築かれた城である。堀切により
3つの曲輪に分かれ、北から毛利次郎左衛門の桑部北城、中央に大儀須若狭守の桑部南城、
南が稲荷神社となっている部分である。1567年信長の伊勢侵攻で落城となるが、158
4年「小牧、長久手の戦い」の際、織田信雄と羽柴秀吉が町屋川〔員弁川〕の矢田河原で対
峙、和睦の後、秀吉方の蜂須賀彦右衛門が居城したとされる。現在は住宅地となり、公園に
石碑が立つのみである。


【所感】嘗て、員弁川に架かる桑部橋の袂から南200m程の山上に桑部北城と桑部南城、
その背後に稲荷神社と、3つの曲輪が南北方向に並んで在りました。縄張図と現在の地図で
位置関係を見ると、勝手な推測ですが、コープみえ桑名センター〔セブンイレブン桑名城山
台店の南〕辺りに桑部北城・南城、三重給食センター辺りに稲荷神社が在ったと思われます
。ごとう接骨院南の「しろやま西公園」の一角に「城山伝承の碑」が立っており、桑部城跡
の文頭に「現在地より北東約100m…」と書かれてあり、やはりコープみえ桑名センター
辺りが城跡であったことが伺えます。この石碑から南へ50m程進んだ突き当りの稲荷神社
がありますが、この神社が桑部城最南に在ったものとするなら、位置的に少し西のような気
がします。城山は削平され、更に住宅地が拡張されて行くと思いますが、唯一「城山台」と
いう地名だけが城の名残りとなります。




城山伝承の碑・しろやま西公園