尾張 桑下城
Kuwashita castle

桑下城跡【愛知県瀬戸市上品野町】
稲荷神社【愛知県瀬戸市上品野町北島578】


【立地】丘城

【歴史】1467年「応仁の乱」が始まり、東軍の細川氏に与して敗れた長江利景が美濃国
今須城→尾張国落合城へ移り、文明年間(1469〜1487)頃に居城とした。この後、
桑下城を築いて移ったと思われる。1482年応仁の乱の余波として、細川方の桑下城主長
江利景と、山名方の今村城主松原廣長が対峙。品野勢は長江利景を首将として阿弥陀ヶ峰に
城砦を構え、今村勢は勢呼山から安戸坂を攻め上がって布陣し、大槙山〔全宝寺西の丘陵地
帯〕で大激戦の末、今村勢は敗走した。この後、長江景則、景隆の居城となり、1560年
信長の「品野城攻め」で、品野三城〔品野、桑下、落合〕が焼失、落城となった。現在は畑
地、竹薮になり、曲輪、堀切、土塁、井戸跡が残る。

【所感】国道363号線、東海環状自動車道入口が交差する上品野町信号から東進し、左2
本目を入った品野川に架かる城前橋横に登城口が在ります。初めに畑地が在り、更に奥へ進
むと、主郭が在ります。発掘調査の現地説明会が終った後で、フェンスに囲まれて中には入
れませんが、建物跡、辛うじて堀跡〔薬研堀、箱堀〕を見ることが出来ました。


 

登城口(左)品野川(右下)〔写真:左〕稲荷神社から見た桑下城跡〔写真:右〕

 

建物の柱穴〔写真:左〕堀跡〔写真:右〕