三河 松平城山城
Matsudaira Joyama castle

 松平城山城跡【愛知県豊田市大内町城山】
    信光寺【愛知県豊田市豊松町トゝロ4】
    教恩寺【愛知県豊田市豊松町榎ケ入28−1】
歌石園地駐車場【愛知県豊田市豊松町中畑】
 大内町公民館【愛知県豊田市大内町宮向】

【立地】山城
【別称】大田城

【市指定史跡】

【能見松平家】

【歴史】時期は不明。城山〔標高254m・比高70m〕に太田道灌が築き、松平宗家3代
信光が改修、信光の子光親が城主となり、光親が能見城〔岡崎市元能見町〕へ移って廃城に
なったと伝わる。元亀年間(1570〜1573年)・天正年間(1573〜1592年)
期の武田氏来襲、1584年「小牧、長久手の戦い」などに改修されたようだが、大給城と
深い繋がりがあったようだ。現在は曲輪、石垣、土塁、堀切が残り、城内は自然歩道になっ
ている。

【所感】松平城山城跡は県道360号線沿い信光寺の裏山になります。教恩寺の南、歌石園
地の駐車場に車を止め、駐車場横の丸太段から左の山林へ入ります。登城道に巨石群が2箇
所在り、城郭西尾根エリアの北端、浅い堀切が遺構の始まりです。松平城山城跡は東西に長
い主郭を底部とするU字型の縄張りで、主郭の両端から北へ向かって西と東に尾根が延びて
います。「西尾根エリア」は堀切・曲輪・石垣、「主郭エリア」は曲輪・堀切・土塁・石垣
、「東尾根エリア」は土橋・堀切・横堀・石垣などの遺構を見ること出来ます。豊田市の史
跡に指定されていますが、遺構の表示、城址碑、標柱などは有りません。城山城跡南麓に松
平宗家3代松平信光の子西心法師の外下山信光寺が在り、外下山は松平郷と呼ばれる以前の
村名です。




大内町公民館辺りから見た松平城山城跡













歌石園地駐車場からの登城道



堀切J



堀切I




曲輪Z



堀切H



散策道脇の石垣・堀切H付近



曲輪Y



曲輪Yの石垣



堀切H



曲輪T虎口の石垣





曲輪T虎口





曲輪T





曲輪U



土橋の袂の石垣



土橋






土橋近くの柄杓型横堀



曲輪V・柄杓型横堀の北隣り



曲輪Wの虎口F





曲輪W北面の石垣



曲輪X



曲輪Xを囲む横堀と土塁