尾張 師崎烽火台
Morozaki Noroshidai

師崎烽火台跡【愛知県知多郡南知多町師崎字林崎】

【立地】丘地

【歴史】1855年、標高40mの丘陵端に置いた尾張藩の烽火台で、師崎砲台と同地、も
しくは近くに設置された。知多半島最南端の烽火台で、師崎で異国船を発見した場合、師崎
から順に大井→布土→長尾山→亀崎→緒川→大高と烽火を揚げ、最終的に熱田→名古屋城二
之丸・評定所へ注進することになっていた。同時に早飛脚を走らせる為、大井→矢梨→河和
→布土→大足→成岩→乙川→藤江→緒川→大府→大高→熱田に早飛脚継場も置かれた。現在
は林崎公園、住宅に変わり、遺構は無い。


【所感】師崎港北隣りの師崎新港の西に林崎公園が在ります。港に比べて10m程高く、三
角に突き出た丘端です。この丘端が嘗て海に接した高台で、幡豆崎と同じように東へ突き出
たもう1つの岬であったようです。師崎砲台、烽火台跡は滅失していますが、この丘端のみ
が嘗ての岬“林崎”が在ったことを感じさせてくれます。




嘗ての海側から見た林崎・林崎公園