尾張 長尾山烽火台
Nagaoyama Noroshidai

長尾山烽火台跡【愛知県知多郡武豊町長尾山】
  武豊町役場【愛知県知多郡武豊町長尾山2】

【立地】丘地
【別称】長尾烽火台

【歴史】1855年、標高32mの丘陵上に置いた尾張藩の烽火台で、知多半島に於ける布
土烽火台と亀崎烽火台の中継を目的に設置された。師崎で異国船を発見した場合、師崎から
大井→布土→長尾山→亀崎→緒川→大高と烽火を揚げ、最終的に熱田→名古屋城二之丸・評
定所へ注進することになっていた。同時に早飛脚を走らせる為、大井→矢梨→河和→布土→
大足→成岩→乙川→藤江→緒川→大府→大高→熱田に早飛脚継場も置かれた。現在は役場に
変わり、遺構は無い。


【所感】現在の武豊町役場が烽火台跡で、嘗ては長尾山と呼ばれた丘陵でした。役場正面辺
りに烽火台跡を示すものがなかったので裏手に周ったら、長尾山と鳳翔閣を説明する石碑の
文中に烽火台のことが書かれてありました。師崎、内海、大井、布土などに比べ、街中に在
ることに驚きました。




長尾山と鳳翔閣の石碑・武豊町役場北側