三河 夏山城
Natsuyama castle

 夏山城跡【愛知県岡崎市夏山町】
夏山小学校【愛知県岡崎市夏山町細田7−1】
夏山八幡宮【愛知県岡崎市夏山町宮元80】
  華蔵院【愛知県岡崎市夏山町宮元73】

【立地】山城
【別称】夏山村古城

【歴史】時期は定かではない。標高324mの山頂に築かれた奥平貞久の三男奥平但馬久正
の居城とされる。夏山奥平家と称される一族で、禄高は2300石。2代但馬能正を経て、
3代但馬勝正は、1560年「丸根砦の戦い」・1570年「越前金ヶ崎の戦い」「姉川の
戦い」・1572年「三方原の戦い」・1575年「長篠の戦い」・1584年「小牧山の
戦い」などで戦功を挙げた。1602年3代勝正は宇都宮2300石を得て、1627年没
した。4代與右衛門正俊−5代は織部重正。廃城年は不明。現在は秋葉神社が祀られ、曲輪
、堀切が残る。

【所感】県道333号線沿い夏山小学校東方の山頂が城跡になります。初め、山の南側辺り
で登城口を探していましたが、たまたま居合わせた夏山小学校の校長先生に教えて頂き、丸
太橋がその場所と分かりました。水車小屋、ベンチが在る夏山小学校の野外施設「夢山」を
経て、中部電力の標柱に従って登りますが、山頂に近づくに連れて勾配がきつくなる驚きの
登城道です。写真では分かりづらいかも知れませんが、どう考えても参道とは思えない傾斜
度、はっきり言ってストック〔ステッキ〕がないと登れません。山頂には秋葉神社の建物と
小祠、背後に自然地形のような曲輪、その奥に一目で直ぐに分かる堀切が在ります。一見、
峠道のようにも思えますが、その先に続く道は無く、尾根を遮断する良好な遺構であること
が分かります。下山も大変。滑りやすい落ち葉の急斜面、ストックで踏ん張りながら、しゃ
がみながらゆっくり下り、登りと同じくらい時間が掛かりました。山腹の字村神に奥平氏館
跡も在るようですが、こちらは場所、道が分からない為、断念しました。字殿カイトの遊仙
寺横に仙丸の墓が在ります。1570年武田方の人質となり、1573年殺害された奥平貞
能の次男です。遊仙寺は仙丸の供養の為に貞能が建立した寺で、仙丸の乳母は当地に居住し
た黒屋氏の出と言います。字殿カイトは黒屋氏、もしくは夏山奥平氏の居館と云われていま
すが、確証はありません。


 

夏山城跡遠景〔写真:左〕登城口の丸太橋〔写真:右〕




登城道

 

山頂の秋葉神社建物〔写真:左〕小祠〔写真:右〕

 

城郭東端の堀切

 

夏山八幡宮〔写真:左〕殿屋敷跡辺り・字殿カイト〔写真:右〕

 

仙丸の墓〔写真:左〕於ふうと虎之助の墓〔写真:右〕