出羽 延沢城
Nobesawa castle

 延沢城跡【山形県尾花沢市延沢】
常磐中学校【山形県尾花沢市延沢783】
能登屋旅館【山形県尾花沢市銀山新畑446】

【立地】平城
【別称】野辺沢城・霧山城

【国指定史跡】延沢銀山遺跡

【歴史】1547年、野辺沢薩摩守満重が古城山〔標高297m、比高100m〕山頂に築
いた城とされ、2代能登守満延-3代遠江守康満〔光満・光昌〕の居城となった。野辺沢氏
の出自には2説ある。1395年頃、家臣の有路氏・笹原氏・高橋氏・三宅氏を具して当地
に土着した日野大学頭昭光、そして、正平年間(1346~1370年)に東根城を居城と
した小田島氏である。1584年最上・天童合戦の際、野辺沢能登守は成生伯耆守・倉津安
房ら共に最上氏へ寝返り、天童頼澄は敗北。3代光昌は最上義光に従い、1600年「慶長
出羽合戦」に参戦し、最上家親の清水城攻略にも従った。光昌時代の所領は尾花沢・名木沢
・大石田・今宿・横沢・上の畑・銀山・五十沢で、ほぼ尾花沢盆地一円を支配していたが、
1622年「最上騒動」で最上氏が改易になると、肥後国加藤家に預けられた。その後、山
形藩領となり、1667年に破却。1658~幕末までは別の場所〔現:尾花沢小学校〕に
尾花沢代官陣屋が置かれた。1985年延沢銀山と共に国史跡に指定される。現在は山林と
なり、曲輪、堀切、土塁などが残る。

【所感】県道29号線沿い常磐中学校校舎裏手の山が延沢城跡で、この場所以外にも幾つか
登城道があるようです。本丸跡には高さ26m・樹齢1100年の大杉が在り、県天然記念
物に指定されています。銀山温泉→米沢へ移動途中、偶然、歴史看板を見付けることが出来
ましたが、登城の時間がありませんでした。


 

延沢城址の説明看板〔写真:左〕銀山温泉・宿泊旅館〔写真:右〕