三河 小畑城
Obata castle

小畑城跡【愛知県豊田市則定町小畑】

【立地】丘城
【別称】則定小畑城・則定村古屋敷

【歴史】築城年は定かではない。則定川、巴川の合流点となる標高120mの尾根上に築か
れた城である。城主は不明だが、奥殿松平家の流れを組む松平縫殿助の子孫が3000石で
領した地で、巴川の渡し場の押さえとして築かれたと思われる。現在は曲輪、土塁が残る。

【所感】県道343号線、県道39号線、巴川〔穂積橋〕が交差する則定の信号交差点から
、巴川下流方向に見える山が城跡です。巴川とその支流則定川を水堀とし、川の合流点に在
る橋が城跡の入口になります。橋を渡り、20m程進んだ右手に2本のポールが刺さった場
所が直登口です。何となく獣道のようになっていますが、最初は急で、次第に緩やかな斜面
になります。尾根に出ると規則正しく並んだ植樹の杉林で、そのまま尾根伝いに進むと、正
面に巨石、右手に横矢を掛ける平地が伸びています。巨石の裏手へ周って少し登ると、主郭
です。主郭西側には長く連なる土塁が残り、更に奥へ進んだ主郭の南西に堀切があります。


 

小畑城跡遠景

 

城跡入口の橋〔写真:左〕直登口〔写真:右〕

 

主郭北方の尾根〔写真:左〕主郭北方の巨石〔写真:右〕

 

主郭西端の土塁

 

主郭〔写真:左〕主郭南西側の堀切〔写真:右〕