三河 大平本城
Odaira hon castle

大平本城跡【愛知県豊田市大平町下大屋敷】

【立地】丘城
【別称】男城

【歴史】築城年は定かではない。標高390m、比高20m尾根端に築かれた大内下総守久政の居城と
される。北隣りの大平姫城と併用されたと思われる。1466年岩津城主の松平宗家3代信光〔鱸親信
の間違いか〕の攻撃を受け、落城したと云う。家臣の伊藤権太夫が意志を受け継いだが、1468年病
没する。現在は山林となり、曲輪、土塁、堀切が残る。


【所感】県道393号線、県道19号線が交差する三叉路の北側が八王子神社で、その背後の最高所が
主郭です。神社本殿の裏手から尾根伝い〔北〕に山林を歩いて行くと、主郭南側の堀切に出ます。堀切
の東側に小道が在り、左〔北〕へ折れて左側のジグザグ小道を上ると、主郭と土塁の最高所に着きます
。この土塁は高さ3m程、長さ50m程と涅槃仏のように在り、堀切と合わせて当城の見所です。大平
本城の北隣りに大平姫城が在ります。こちらは山林が取り除かれ、「姫城」と書かれた標柱も立って分
かり易くなっています。


 

 

主郭の大土塁

 

主郭南の堀切〔写真:左〕大平本城跡南の八王子神社〔写真:右〕