美濃 小倉山城
Ogurayama castle

美濃市図書館【岐阜県美濃市(殿町)1571−2】

【立地】丘城
【別称】上有知城・小倉居館

【市指定史跡】

【歴史】戦国末期、この地は鉈尾山城主佐藤秀方2万5000石が領していたが、1600年「関ヶ原
の戦い」で、息子方政が織田秀信に属して西軍に与し、家康と岐阜城で戦って惨敗し、除封された。戦
後、飛騨国高山藩主金森長近が戦功により、美濃国上有知と関、河内国金田に於いて2万3000石を
加増され、1606年小倉山城〔標高160m、比高60m小倉山の山腹〕を隠居城として築き、6万
1000石で上有知藩を立藩した。1608年長近が没すると、飛騨国高山藩主3万8700石は家督
を譲られた養子の可重、上有知2万石は三男長光、3000石は生母、家臣らに分け与えた。1611
年わずか6歳で長光が亡くなり、嫡子無く断絶となり、上有知藩は廃藩、その後は尾張藩として上有知
代官所が置かれた。1894年公園として開放され、現在は本丸が小倉公園、二の丸は駐車場、三の丸
は美濃市図書館となり、曲輪、石垣、竪堀が残る。

【所感】国道156号線殿町信号を北へ入り、坂を上った左が美濃市図書館、右が小倉公園の駐車場に
なります。駐車場が二の丸で、南端に2段になって石垣が在ります。本丸は小倉公園となっており、同
じく南端に石垣、中ほどに石垣の折れが有ります。本丸・二の丸・三の丸ともに整備されて曲輪らしい
雰囲気はありませんが、野面積みの石垣は見応えがあります。





本丸石垣

 

本丸石垣の折れ〔写真:左〕二の丸石垣・駐車場の南端〔写真:右〕

 

小倉山城趾の石碑〔写真:左〕「小倉山城と小倉公園」の石碑・本丸石垣〔写真:右〕