駿河 小島陣屋
Ojima Jinya

         小島陣屋跡【静岡県静岡市清水区小島本町】
小島公会堂・小島陣屋御殿書院【静岡県静岡市清水区小島町786−2】

【立地】山腹
【別称】小島御屋敷・小島御役所

【国指定史跡】小島陣屋跡

【歴史】1656年滝脇松平家6代重信は駿府城代に任命され、駿河国有渡・安倍・庵原3
郡5000石を領有した。1671年重信の息子2人が早世の為、信孝〔丹波国篠山藩主形
原松平典信の庶長子〕が養嗣子となり、1673年家督を相続。1682年1000石加増
、1689年5月信孝は若年寄に任ぜられ、武蔵国埼玉郡、上野国邑楽郡・勢多郡・山田郡
4000石加増で大名となった。1690年信孝没後、信治が継ぎ、1698年6月信治の
所領は駿河国3郡1万石に集約される。1704年正月興津川へ流れ込む別当沢を天然の濠
とし、標高61mの山腹に陣屋が築かれ、6月小島藩を立藩した。その後、1724年信嵩
−1731年昌信−1771年信義−1800年信佳−1815年信友−1836年信賢−
1851年信進−1863年信書−1864年信敏と在封した。1868年信敏の代で滝脇
藩に改称、駿河国府中藩の成立によって上総国桜井1万石へ転封、廃藩となった。2006
年国指定史跡となり、現在は曲輪、石垣、井戸跡が残る。


【所感】国道1号線興津中町信号から国道52号線を北上。東海道本線・東名高速道路・東
海道新幹線を過ぎ、3.9キロ北上した小島南信号交差点を左折します。道成りに250m走
った丁字路を左折、230m進むと左手が小島陣屋跡が在ります。以前は畑地でしたが、現
在は全て取り除かれ、順路・名称を示す標柱も立って分かり易く、歩き易く、撮り易くなっ
ています。近代に積まれた石垣も混ざっていますが、全体が総石垣造りの陣屋は珍しいと思
います。石垣好きは一度は行くべし。





小島陣屋跡入口





陣屋枡形表門跡



大手門付近の石垣



大手門跡



御殿南西面の石垣





御殿南面の石垣





御殿南東面の石垣





御殿西側の藩士屋敷跡



御殿南側の藩士屋敷跡







稲荷跡



井戸跡





御殿跡



小島陣屋東面の階段状石垣





沢沿いの農地跡





別当沢