三河 下永良陣屋
Shimonagara Jinya

下永良陣屋跡【愛知県西尾市下永良町鎮守20】

【立地】平地

【歴史】1705年諏訪若狭守頼秋が幡豆、碧海、宝飯22ヶ村5000石で構えた陣屋で、明治まで
存続した。頼秋は江戸に住み、実務は代官が行ったと云う。現在は住宅に変わり、石垣が残る。当地は
松平好景の戦死地である。好景は深溝松平家初代忠定の子で2代深溝城主であったが、1561年家康
の東条城攻めの際、善明堤の戦い〔鎧ヶ渕古戦場〕で吉良義昭軍に討たれ、下永良で亡くなる。現在は
民家となり、石垣が残る。

【所感】県道42号線沿いの広田川に架かる下永良橋を渡り、初めての脇道を左折して100m程進む
と、右手の灯篭の前に陣屋跡と松平好景戦死之の碑が在ります。陣屋跡のお宅は、更にこの石碑左手の
道を進み、突き当たりを左折して70m程歩いた右手の民家です。周辺よりも石垣で50cm程高くな
り、民家裏の道沿いに継植松碑が在ります。石碑の内容は、深溝松平家2代好景が善明堤で戦死するま
での経緯が書かれているようです。


 

松平好景戦死之地入口の石碑と下永良陣屋跡の碑〔写真:左〕継植松碑〔写真:右〕

 


陣屋跡の石垣