尾張 品野城
Shinano castle

品野城跡【愛知県瀬戸市上品野町秋葉山】
稲荷神社【愛知県瀬戸市上品野町北島578】

【立地】山城
【別称】秋葉山城

【歴史】1214年、山田重忠の家臣大金重高が水野城より移住し、秋葉山に城を築いて品
野郷を支配したと云う。1221年「承久の乱」の際、山田重忠と共に大金氏が滅び、13
58年宗良親王の臣戸田頼房、宗忠父子、家臣らが、信州の大河原城から移住し、再築城し
た。元中年間(1384〜1392年)、宗忠は落合城へ移り、子の宗繁は、応永年間(1
394〜1428年)末頃、尾張国戸田城へ移り、一時、廃城となった。その後、織田信秀
の臣坂井秀忠の居城となったが、1529年松平宗家7代清康〔家康の祖父〕と7000余
の大軍に攻められ、城兵250余の奮戦も及ばず、秀忠は城中で切腹、残兵も討たれて落城
となった。城は桜井松平家の松平信定の居城となり、家重、家次へと継がれた。1558年
織田信長の家臣竹村長方が1000の兵で攻めたが、家次らの城兵が攻めて大勝した。その
後、今川義元の命により、藤井松平家の松平信一、戸田直光が城を護ったが、1560年「
桶狭間の戦い」の前哨戦で、信長の総攻撃を受けて、品野三城〔品野、桑下、落合〕を焼失
、廃城となった。現在は曲輪、堀切が残る。


【所感】瀬戸市街から国道363号線を進み、中町バス停東に鳥居が在り、山腹に稲荷神社
が在ります。稲荷神社からは桑下城跡が望めます。


 

秋葉山北麓の稲荷神社〔写真:左〕稲荷神社から見た桑下城跡〔写真:右〕