遠江 志都呂陣屋
Shitoro jinya

志都呂陣屋跡・志都呂幼稚園【静岡県浜松市西区志都呂町1302】

【立地】丘地

【歴史】1698年頃、五井松平志摩守忠明が当地に陣屋を構えたとされる。大久保陣屋の
服部氏などと同様、今切関所奉行を勤めた。関所奉行役の1000石を含めて、新所・古見
・鷲津・志都呂・大人見・下都田・上都田・小林・木舟・木舟新田・打上・寺嶋・寺嶋新田
・上石田・笠井新田・貴平・前野・草崎・大当所・家田・岩村・片瀬・大平の23ヶ村、7
000石を領したと云う。五井松平家は愛知県蒲郡市五井町を発祥とし、忠景〔元房〕を祖
とする。元心−信長−忠次−景忠と続き、1590年家康の関東移封に伴い、6代伊昌も千
葉県銚子市に移り、飯沼陣屋を構えた。忠実−伊燿−忠益と続き、10代忠明の時、遠州へ
移り、志都呂陣屋を構えた。その後、忠根−忠寄−忠命−忠元…と続いた。現在は志都呂幼
稚園となり、門の横に陣屋跡の碑が立つ。


【所感】県道65号線〔浜松環状線〕九領橋信号交差点を東へ曲がり、雄踏街道へ入ります
。750m東進した志都呂信号を北へ曲がり、190m北進した三叉路を左折すると、園門
の横に『陣屋跡』の碑が立っています。背後の石垣は陣屋のものか不明です。小高い場所に
在ったことが分かります。





陣屋跡の碑・志都呂幼稚園