三河 滝山城
Takiyama castle

         滝山城跡【愛知県岡崎市宮崎町堂庭】
         宮崎神社【愛知県岡崎市明見町田代89】
      岡崎市役所支所【愛知県岡崎市樫山町山ノ神21−1】
岡崎市農村環境改善センター【愛知県岡崎市宮崎町堂庭9】
   万足平の三つ石・猪垣【愛知県岡崎市中金町万足平】
        大松滝山荘【愛知県岡崎市中金町長沢東26】

【立地】山城
【別称】亀穴城

【歴史】永禄年間(1558〜1570年)、滝山〔標高380m、比高240m〕山頂に三河亀山城
主4代奥平美作守貞能が築いた城とされる。1573年武田軍三河侵攻の際、亀山城主貞能、信昌父子
は武田から離反して亀山城から滝山城へ移った。武田勢5000の兵は滝山城南麓の「万足平」に押し
寄せたが、城は堅固であり、家康の援軍に包囲された為、退却した。奥平勢はこれを追って田原坂で激
戦に及んだ。この戦いを滝山合戦と云う。現在は曲輪、空堀が残る。

【所感】岡崎市役所支所〔旧:額田町役場〕から県道37号線を東進し、岡崎市農村環境改善センター
から400m程進んだ左手に歴史看板・石碑・小さな滝が在ります。城跡は石碑背後の山頂で、登城口
は宮崎神社裏手、明見集会場、奥平九八郎貞勝の墓の前になります。森へ入って直ぐ右の尾根に乗っか
り、道無き山林を直登します。写真で伝わるか分かりませんが、切岸のような急勾配を木に捕まりなが
ら、トレッキングポールを使いながら、45分程掛けて登ります。登り切ると城址碑が在り、眼下に中
金町の集落が見えます。別の場所に空堀跡の石碑も在るようですが、実は山中で迷子になり、結果、1
本西の尾根から下山するハプニングが起こってしまいました。訪城始まって初の迷子です。「亀穴城址
の石碑」の場所から男川を挟んだ南東300mに三つ石が在ります。大松滝山荘から猪垣を右手に50
0m程走った場所です。往時、滝山合戦の戦没者は万足平の3ヶ所に葬られました。墓石代わりの石は
昭和の圃場整備の際、供養を行い、現在地に集められたそうです。




宮崎神社と滝山城跡



万足平から見た滝山城跡

 

万足平の三つ石〔写真:左〕奥平貞能の父奥平九八郎貞勝の墓・宮崎神社裏〔写真:右〕


 

山頂の滝山城址碑〔写真:左〕県道37号線沿いの亀穴城址碑と滝〔写真:右〕