駿河 朝日山城
Asahiyama castle
朝日山城跡【静岡県藤枝市仮宿】
稲荷神社【静岡県藤枝市仮宿1】
静岡大学農学部附属農場【静岡県藤枝市仮宿63】
【立地】山城
【別称】岡部城
【市指定史跡】
【歴史】平安時代末期、駿河権守の藤原清綱が岡部氏を名乗り、室町時代初期、牛伏山〔標
高110m・比高85m〕に築いたとされる。後の岡部正綱は今川家臣として仕え、その後
も武田信玄→徳川家康に仕えた。武田氏を滅亡に追い込んだ「甲斐天目山の戦い」では徳川
方として戦功を挙げている。正綱の子長盛は、1584年「小牧、長久手の戦い」などで戦
功を上げ、1590年下総へ転封。この頃、廃城になったと思われる。現在は朝日稲荷神社
に変わり、曲輪、土塁が残る。
【所感】新東名高速道路・藤枝岡部インターから国道1号線を1キロ程南下した西側側道に
朝日山城跡の駐車場が在ります。ちなみに1号線を挟んだ東側に静岡大学農場部附属農場が
在ります。駐車場横から頂上の朝日稲荷神社(朝日山城跡)へ向けて、ひたすらつづら折れ
の階段を登って行きます。途中、左手に空堀跡(竪堀)の看板が有りますが、おそらく自然
地形と思われます。頂上は「東屋が在る場所」「稲荷神社の場所」「神社裏の山林〔一の曲
輪〕」と三段から成っていますが、一の曲輪に土塁が残る程度で、往時、どのような形で存
在したか不明です。南には茶畑が広がり、茶畑東端の道をどんどん降りて行くと、富士見展
望台と称する平坦地が着きます。その名の通り富士山〔山頂辺りだけですが〕が見える場所
で、出曲輪を思わせる高台です。
朝日山城跡駐車場
登城口
空堀跡の看板
つづら折れの登城道
朝日山城跡の看板と朝日稲荷神社の鳥居
朝日稲荷神社
一の曲輪
一の曲輪南西端の土塁
南の茶畑から見た朝日山城跡
南の茶畑から見た富士山
富士見展望台