伊勢 千種城
Chigusa castle

千種城跡【三重県三重郡菰野町千種】

【立地】丘城
【別称】千草城

【県指定史跡】

【歴史】1381年、後醍醐天皇に仕えた千草忠顕の子顕経が標高120mの丘に築いた城
である。千種氏は村上源氏の出で、伊勢国司北畠氏と同じ久我氏を称した同系である。その
後も千種氏は北伊勢を支配した。1555年忠治の時、近江佐々木六角氏に攻められ、和睦
となる。嫡子の無い忠治は、佐々木氏の重臣後藤氏の弟又三郎を養子に迎えたが、1568
年伊勢を平定した信長に対し、近江佐々木氏と同心であることを示し、殺害された。忠治は
更に津城主富田氏の甥顕理を養子に迎えたが、1615年「大坂夏の陣」で討死し、千種家
は断絶、廃城となる。現在は曲輪、土塁、空堀が残る。

【所感】地図だけを頼りに行きましたが、民家横にある小山を上ったら正解でした。本丸は
広く、桜が植えられていたので、花見で賑わうことが予想出来ます。県史跡に指定されてお
り、整備もされています。歴史看板は石段横にあります。



 

千種城跡の歴史看板と石碑〔写真:左〕千種城跡の石碑〔写真:右〕