琉球 知念城
Chinen castle
知念城跡【沖縄県南城市知念字知念】
サファイアリゾート沖縄【沖縄県南城市知念字知念364】
【立地】平山城
【別称】知念森城
【国指定史跡】知念城跡
【歴史】東西に連なる丘陵の標高97m〔古グスク〕〜90m〔新グスク〕に築かれた平山
城である。東側の高くなった森が古グスクで、伝承によれば『おもろさうし』に「ちゑねん
もりくすく かみおりはじめてのくすく」「あまみきよが のだてはじめてのくすく」など
と謡われた霊場で、天孫子〔天孫子王統〜1186年〕が築いたと伝えられている。西側の
低くなった新グスクは、第二尚氏3代目王尚真の異母兄弟にあたる内間大親が築いたとされ
、知念按司代々の居城と伝わる。知念村の屋号大屋に古根大掟という者がいた。仁義に厚く
、村人は彼のことを敬愛し、大掟ヌ前t尊称していたほどであった。時の国王も彼の人柄を
称賛し、久高島参詣の折には常に随員を仰せつけた。その大掟には男の子がいなかったので
、国王はこれを憐れんで西原間切の男を養子に迎える手配をした。その男は知念グスク〔新
グスク〕を築いた内間大親であり、知念按司である。尚、内間大親は尚真王の父尚円王が内
間村に隠退していた時に内間ノロとの間に生まれた子だとされている。従って尚真王との異
母兄弟の間柄ということになる。1972年国指定史跡。現在、古グスクは山林となり、石
垣、城門跡が残る。
【所感】国道331号線サファイアリゾート沖縄がある丁字路を入り、道成りに600m進
むと、右手に駐車場、左手に知念城跡の入口があります。入口から120m程下ると、右手
にノロ屋敷跡、左前に城跡碑とアーチ門が見えます。左上の小高い森が知念城跡の〔古城〕
と呼ばれる場所で、石垣やアーチ門がある平場が〔新城〕です。木枠がハマった表門・裏門
〔アーチ門〕は知念城跡のシンボル。この辺りだけ石垣が高く積まれ、南端や東端の石垣は
城内は低く造られていますが、外側は高く積まれています。城跡から更に奥へ進むと、『ウ
ファカル〔稲作発祥の地〕』『知念按司の墓』『知念大川』などもあり、お城とセットで行
かれると良いでしょう。
知念城跡の駐車場と入口
知念城跡入口
知念城跡への下り坂
ノロ屋敷跡
知念城跡碑と知念城跡〔新城〕の表門
表門・知念城跡〔新城〕
裏門と焚字炉・知念城跡〔新城〕
南側の石垣・知念城跡〔新城〕
西側の石垣・知念城跡〔新城〕
知念按司の墓