出羽 小松城
Komatsu castle
小松城跡【山形県東置賜郡川西町中小松】
新山神社【山形県東置賜郡川西町上小松字新山3114】
【立地】平城
【町指定史跡】
【歴史】応永年間(1394~1427年)頃、長井氏家臣船山因幡守の居城であったとさ
れる。その後、伊達氏家臣大町修理亮が7代に亘って治め、天文・弘治・永禄年間(153
2~1570年)頃、奥州探題となった伊達晴宗の守護代桑折播磨守景長、続いて朝廷より
奥州守護代に任ぜられた牧野弾正久仲の居城となった。1570年小松城主牧野久仲の実父
中野宗時は新田義直と謀って伊達輝宗に背き、小松城に拠ったが、敗れて湯ノ原から相馬へ
逃れた。現在は新山神社、公園に変わり、曲輪、土塁、堀跡などが残る。
【所感】国道287号線、県道8号線に囲まれたエリアで、舘之北団地の南に小松城跡が在
ります。嘗ての校門と思われる門柱には「小松城跡」「新山神社」と書かれた表札が埋め込
まれており、学校であった雰囲気を残しながら、うまく再利用しています。旧中学校は新山
遊園地やゲートボール場に変わっていますが、東・西・南を土塁が囲み、神社へ向かう道の
両脇には堀跡が残っています。
本丸の新山神社
新山神社参道脇の空堀跡
旧新山中学校東側の土塁
新山遊園地南側の土塁〔写真:左〕旧新山中学校西側の土塁〔写真:右〕
小松城跡の門柱〔写真:左〕小松城址の歴史看板〔写真:右〕