尾張 富貴城
Fuki castle
富貴城跡【愛知県知多郡武豊町富貴字郷北】
白山神社【愛知県知多郡武豊町富貴字郷北101】
円観寺【愛知県知多郡武豊町富貴字郷北97】
【立地】平城
【別称】大高殿城・邑城・東大高城・法雲城
【歴史】築城年は定かではない。標高10m、比高5mの段丘端に岩田氏が築いた長尾城の支城とされ
る。岩田氏衰退後、水野守信〔水野忠政の子・於大の方の弟〕が城主となって1000石を得、河和城
主の戸田孫八郎守光の娘を娶り、戸田姓を名乗った。次第に織田・水野氏の圧力によって勢力を失い、
1560年「桶狭間の戦い」の後、廃城となる。孫右衛門法雲の子守元・可勝は唐津城主、守秀とその
子貞信は富貴城主、守直は野間大坊の住職となって代々続いた。現在は神社、寺、宅地に変わり、曲輪
、土塁、堀が残る。
【所感】名鉄河和線富貴駅の北西200m程に県指定天然記念物「クロガネモチ」で知られる白山神社
・円観寺が在ります。主郭とされる白山神社は周辺より一段高い場所に在り、隣りの円観寺が二の郭と
されます。白山神社本殿横・神社裏手、円観寺裏手の墓地西側に土塁が確認出来ます。
富貴城跡・白山神社〔写真:左〕白山神社本殿西側の土塁〔写真:右〕
白山神社北側の土塁〔写真:左〕円観寺墓地西側の土塁〔写真:右〕
富貴城跡・円観寺