琉球 具志頭城
Gushichan castle
具志頭城跡【沖縄県島尻郡八重瀬町具志頭】
具志頭金物店【沖縄県島尻郡八重瀬町具志頭257】
【立地】丘城
【別称】具志頭グスク
【歴史】海岸沿いの標高51mの崖の上に築かれた城である。『具志頭按司由来記』による
と、具志頭王子は英祖王統2代大成王(1300〜1308年)の第三子と云う。具志頭王
子は浦添按司の娘を娶り、男子4人、女子2人を授かった。長男は具志頭按司・次男は新城
大主・三男は多々名大主・四男は玻名城大主・長女は乙樽金・次女は思亀金といった。具志
頭按司は察度王時代〔1350〜1395年〕に公務金を勤め、尚巴志時代〔1422〜1
439年〕に戦いに敗れ、その後、尚巴志に従ったと思われる。6代具志頭按司は南山王と
対立して逃亡するが、巴志軍が南山王を攻略し、凱旋したと記されている。現在は公園にな
り、石垣が残る。
【所感】国道331号線沿い具志堅金物店の交差点を南へ350m程走った丁字路に『具志
頭園地(城址地区)』の標柱が在り、右折して90m程上ると、展望台の前に駐車場が在り
ます。具志頭城跡は三方〔北・東・南〕が崖になっており、陸続きの西側に石垣が残るよう
ですが、密林に阻まれて中に入ることが難しくなっています。戦争によって大部分が破壊さ
れ、広い平坦地は所々岩肌が顔を出す程度となっています。崖下の『ぐしちゃん浜』には大
岩が波に削られてキノコの形になっていたり、城跡側を見上げると岩がむき出しになってい
たり、この辺り一帯が琉球石灰岩で出来ていることが分かります。
具志頭城碑・具志頭城址公園入口
具志頭城址公園入口の具志頭城の看板
具志頭城内之御嶽〔神名:アカズ森之イベ〕・城跡の西側
琉球石灰岩と魄粋之塔・城跡の東側
展望台から見た城跡の西側
城跡から見たぐしちゃん浜・城跡の西側
土佐之塔・城跡の西側