三河 行明城
Gyomei castle
行明城跡【愛知県豊川市行明町末広】
行明寺【愛知県豊川市行明町薮下750−1】
【立地】平城
【別称】行明村古城
【歴史】築城年は定かではない。星野氏の居館とされる。星野氏は熱田大宮司藤原李範の子星野範信を
始祖とし、鎌倉時代の星野荘地頭と思われる。1359年星野氏・一族の行明氏は、三河国守護仁木義
長が自分に従属しなかったことに怒り、所領を没収されるが、翌年、仁木氏に対抗して新守護の大島氏
に属して西三河で戦い、所領を回復した。15世紀中期、大江伯耆守、大江宮内少輔親光、大江中務少
輔親康、毛利宮内少輔の所領であったが、現在の行明寺の場所を居館としていた可能性が高い。155
0年頃は星野日向守行明の居城であった。現在は畑地、宅地に変わり、土塁、空堀の一部が残る。
【所感】豊川放水路と豊川の分流点の位置します。国道151号線観音堂信号を東へ曲がり、県道39
4号線に入ります。1キロ程走り、豊川放水路に架かる柑子橋を渡った直ぐ右手に在る森が、城跡の遺
構が在る場所です。堤防から住宅地へ降り、森へ向って民家横の細道を歩いて行きます。
行明城跡遠景〔写真:左〕土塁・空堀〔写真:右〕
行明寺・行明寺居館跡か〔写真:左〕星野日向守之墓・行明寺〔写真:右〕