三河 姫山陣屋
Himeyama Jinya
姫山陣屋跡【愛知県西尾市吉良町乙川字孫三11】
スズキオートサービス【愛知県西尾市吉良町乙川字道上117】
丸越製菓【愛知県西尾市吉良町乙川字道下70−2】
正法寺古墳公園【愛知県西尾市吉良町乙川字西大山】
【立地】山麓
【歴史】慶長年間(1596〜1615年)、吉良義定が4200石で鳥羽陣屋と共に築い
た陣屋である。吉良氏領の南部、饗庭、小山田、乙川、鳥羽を支配した。義定は吉良義安を
祖とする近世吉良家で、岡山陣屋〔吉良陣屋〕に居を構えた。3代義弥−4代義冬と続き、
1702年5代吉良上野介義央は赤穂の大石内蔵助良雄ら〔赤穂浪士〕に討たれ、吉良家は
断絶した。1705年津田正房が3000石で岡山陣屋に入り、統合されて廃屋となった。
現在は民家に変わり、遺構は無い。
【所感】国道247号線沿いのスズキオートサービス・丸越製菓が在る辻を南へ曲がり、名
鉄蒲郡線を渡ります。左2本目の角に姫山陣屋跡の看板、左折すると、正面に姫山陣屋跡入
口の看板と民家へ上る道が在ります。上った先の正面に枝葉に隠れて「姫山陣屋之址」の石
碑が在ります。ご主人に撮影許可をお願いしたら、石碑を隠していた枝葉を鎌で切って撮り
易くしてくれました。陣屋についてお聞きしたところ、陣屋の場所は石碑背後〔お宅の東側
〕の平坦地らしく、明治期まで石碑の場所に稲荷社〔現在は正法寺古墳公園〕が在ったそう
です。北側のみかん畑との間に石積みが有りますが、これは遺構ではなく、宅地と畑の境界
で積んだものだそうです。
姫山陣屋之址の石碑