三河 日名屋敷
Hina residence

春日大明神【愛知県岡崎市日名本町12】
 三浦樹脂【愛知県岡崎市日名本町13−9】
 八剣神社【愛知県岡崎市大門3丁目29−6】

【立地】平地

【歴史】鎌倉時代、三河守護足利氏被官上杉氏の屋敷とされる。1339年足利貞氏後室上杉清子が、
丹後国安国寺に日名の地を寄進された文章が残されている。上杉頼重の娘上杉清子は足利尊氏、直義兄
弟の母であることで知られる。場所は日名本町内の「春日大明神」辺りとされ、狭い境内に祠、鳥居、
歴史が書かれた石碑が立つ。

【所感】県道56号線日名橋東信号から南へ700m程進み、日名本町信号交差点を西へ曲がり、10
0m程進んだ左手に春日大明神が在ります。三浦樹脂の東隣りです。狭い敷地に春日大天神の祠と鳥居
、“上杉清子の日名屋敷”の石碑が在ります。2.5キロ程北の八剣神社裏手に足利尊氏の石宝塔が在り
ます。この辺りは奈良時代より大門と北野を結ぶ矢作川の渡河点「上の渡し」であり、1335年鎌倉
で反乱を起こした足利尊氏の兵と、新田義貞の兵が矢作川を挟んで合戦となった地でもあります。


 

“上杉清子の日名屋敷跡”の石碑・春日大明神〔写真:左〕足利尊氏石宝塔・八剣神社〔写真:右〕