出羽 払田柵
Hottanosaku
払田柵跡【秋田県仙北郡仙北町払田字仲谷地95】
【立地】丘城
【国指定史跡】払田柵跡
【歴史】創建は、外柵の塀、及び、外郭線の最初の塀に使われた樹木の年輪を測定した結果
、801年と推定される。「長森」と称される東西に長い独立丘陵中心に政庁が置かれ、東
の高台に政庁東方建物群、丘陵全体を囲む築地塀には東西南北に門が配された。「長森」の
西隣りに「真山」と称される独立丘陵が在り、これら2つの丘陵を囲む材木塀の外柵にも四
方に門が在った。秋田城と同じく、中央政府が東北を支配下に置く為、蝦夷制圧を目的に築
かれ、10世紀後半まで存在したと云う。現在は外柵の一部、外柵南門、大路、川、橋、石
垣、政庁東方建物3棟、東建物が復元され、政庁、西建物などの礎石跡が残る。
【所感】北の矢島川、南の丸子川に挟まれた地で、県道50号線の北側に在ります。外柵南
門横に外柵材木塀の一部が復元されていますが、その塀跡のラインは県道50号線を2箇所
横切り、道路上に書かれたペイントが、いかに広大なものであったか、目で見て知ることが
出来ます。外柵南門を潜ると、大路が在り、復元された川を渡ると、左に西建物の礎石、右
に東建物が復元されています。両脇に石垣が在る外郭南門の石段を上ると政庁跡で、右手の
高台へ進むと、政庁東方建物群の建物が3つ復元されています。復元に際し、グッドデザイ
ン賞を受賞している払田柵跡は、古代東北を知ることが出来る貴重な史跡です。
外郭北門外の大溝
外郭北門跡
政庁東方建物群
正殿跡・政庁
政庁北門跡〔写真:左〕政庁南門跡〔写真:右〕
西脇殿跡〔写真:左〕東前殿跡〔写真:右〕
外郭西門跡〔写真:左〕外郭東門跡〔写真:右〕
外郭南門跡
大路西建物跡〔写真:右〕復元 大路木橋〔写真:右〕
外柵北門阯の石碑〔写真:左〕外柵東門阯の石碑〔写真:右〕
外柵西門阯の石碑
復元 外柵南門・南門阯の石碑