尾張 稲葉地城
Inabaji castle

稲葉地城跡【愛知県名古屋市中村区城屋敷町4丁目】
  凌雲寺【愛知県名古屋市中村区稲葉地本通3丁目18−13】
  神明社【愛知県名古屋市中村区稲葉地町2丁目119】


【立地】平城

【歴史】天文年間(1532〜1555年)初期、織田信秀の弟津田豊後守信光〔信長の叔
父〕の築城とされる。織田家は近江国蒲生郡津田郷に始まり、後に越前国織田庄へ移ったと
され、嫡流家以外は織田姓を名乗ることを許されず、信光は織田姓以前の津田姓を名乗った
。2代玄藩允〔1569年没〕を経て、3代与三郎は1560年「桶狭間の戦い」で討死。
1582年「本能寺の変」で、4代小藤次が亡くなり、その後、廃城となる。永正年間(1
504〜1521年)、城の南西隅に建てられた凌雲寺は、幼少期に信長が書道を習った寺
として知られる。現在は神明社に変わり、遺構は無い。

【所感】県道68号線、県道106号線が交差する新大正橋東信号の北東に凌雲寺が在りま
す。織田信長が幼少期に手習いを受けたこの寺は、信長の叔父織田信光が建立したもので、
墓地に信光公の宝筐印塔、北側の神明社入口に稲葉地城趾の石碑が立っています。



 

稲葉地城趾の石碑・神明社〔写真:左〕織田信光公の墓・凌雲寺〔写真:右〕