尾張 犬山城
Inuyama castle
犬山城【愛知県犬山市犬山字北古券65−2】
針綱神社【愛知県犬山市犬山字北古券65−1】
猿田彦神社【愛知県犬山市犬山字北古券41−1】
有楽苑【愛知県犬山市犬山字御門先6】
運善寺【愛知県一宮市浅井町大日比野1841】
浄蓮寺【愛知県一宮市千秋町穂積塚本字郷内22】
常満寺【愛知県犬山市犬山字西古券281】
瑞泉寺【愛知県犬山市犬山字瑞泉寺7】
専修院【愛知県丹羽郡扶桑町柏森字乙西屋敷62】
徳林寺【愛知県丹羽郡大口町余野2丁目201】
有楽苑【愛知県犬山市御門先1】
名鉄犬山ホテル【愛知県犬山市犬山字北古券107−1】
犬山市福祉会館【愛知県犬山市犬山字北古券2】
【立地】平山城
【別称】白帝城
【天守の構成・形式】複合式望楼型天守
【国宝】犬山城天守
【国宝】如庵
【国重要文化財】旧正伝院書院
【犬山藩】1868〜1871年
【歴史】1537年頃、織田与次郎信康〔織田信秀の弟〕が三光寺山〔犬山丸の内緑地〕に
築いたことに始まり、現在の天守の場所には神社が在った。1547年信康は美濃国稲葉山
城の斎藤道三を攻めた際に戦死、代わって信康の四男織田十郎左衛門信清が入るが、156
5年信長に攻め取られ、甲州へ逃れる。その後、1570年信長の家臣池田勝三郎信輝(恒
興)〔1536〜1584年〕−1581年信長の五男織田源三郎信房〔〜1582年6月
2日〕−1582年中川勘右衛門定成−1584年池田紀伊守信輝入道勝入(恒興)・加藤
作内丞泰景・武田五郎三郎清利−1587年土方勘右衛門雄良(雄久)〔1553〜160
8年〕−1590年長尾〔三好〕武蔵守吉房〔〜1600年〕−1592年三輪出羽守五郎
右衛門−1595年石川備前守光吉(貞清)〜1625年〕と続く。1584年「小牧、長
久手の戦い」の際、秀吉軍が入城している。1600年「関ヶ原の戦い」の後、1601年
小笠原和泉守吉次が入ると、現在の場所に犬山城を新築。この時、天守は2階建ての入母屋
の館であった。1607年平岩主計頭親吉〔1542〜1611年〕、1617年尾張藩付
家老成瀬正成〔1568〜1625年〕が3万石で入ると、尾張藩体制強化の為、息子正虎
とともに望楼部と唐破風を増築。正親は5000石の加増を受け、3万5000石となる。
その後、正幸−正泰−正典−正寿−正住と続く。1868年正肥の時、犬山藩が誕生するが
、1871年僅か3年で廃藩。1891年濃尾大地震で天守・櫓・門が崩壊、寄付金で天守
を修復。1895年成瀬氏が城主のまま永久保存が決まり、1935年国宝に指定される。
1961年解体修理を着工、1965年竣工。日本で唯一の個人所有の城であったが、20
04年春、財団法人管理となった。現在は天守、曲輪、石垣、空堀、堀切が残る。
【所感】国宝5天守〔姫路城・彦根城・松本城・犬山城・松江城〕の一つで、最も古い天守
になります。針綱神社、猿田彦神社の左手が登城口で、中御門跡、矢来門跡、松の丸門跡、
黒門跡、岩坂門跡を経て、最後の鉄門を潜ると本丸です。本丸の両脇には石積みの土塁が在
り、天守右手には七曲門跡、木曽川、鵜沼城方面が見渡せる小曲輪が在ります。付櫓を持つ
天守内部は急な階段、注意していないと頭をぶつけてしまう梁に「さずが国宝天守!」と声
を発してしまいます。天守最上階からの眺めは最高。南側は本丸全体が見渡せ、北側は眼下
に木曽川、左に伊木城跡、右に鵜沼城跡、正面に美濃の山々が一望出来ます。往時、「松の
丸」だった針綱神社から南へ行くと「三之丸武術稽古場跡の石碑」、更に進むと「大手門跡
」が在ります。この辺りから城下町が始まり、往時の雰囲気が残る町並みとなっています。
針綱神社前の道を東へ降りると、名鉄犬山ホテル横に織田有楽斎長益〔信長の弟〕ゆかりの
有楽苑・国宝茶室如庵が在ります。犬山城の入場券とセットで発売されていますが、有楽苑
の抹茶と和菓子でひと休み!っていうのもいいですよ!
国宝 犬山城遠景
国宝 犬山城夜景
犬山丸の内緑地・三光寺山
国宝犬山城の石碑〔写真:左〕中門跡〔写真:右〕
矢来門跡〔写真:左〕松の丸門跡〔写真:右〕
黒門跡〔写真:左〕岩坂門跡〔写真:右〕
猿田彦神社〔写真:左〕針綱神社鳥居〔写真:右〕
松の丸(二の丸)・針綱神社参道・駐車場〔写真:左〕桐の丸・針綱神社〔写真:右〕
復興 本丸鉄門
七曲門跡〔写真:左〕本丸東端の多聞櫓台〔写真:右〕
三重四階地下二階 天守【国宝】本丸地盤からの高さ:24m 天守本体の高さ:19m
天守付櫓〔写真:左〕天守入口〔写真:右〕
穴蔵・天守地下1階〔写真:左〕天守1階から見た地下1階からの階段〔写真:右〕
天守1階−2階間の階段〔写真:左〕裏側から見た天守1階ー2階間の階段〔写真:右〕
犬山城天守模型・天守1階〔写真:左〕上段の間・天守1階〔写真:右〕
石落しの間・天守1階〔写真:左〕天守付櫓内部・天守1階〔写真:右〕
武者走・天守2階〔写真:左〕天守2階天井の太い梁〔写真:右〕
1/10解体骨組模型・天守2階〔写真:左〕武具の間・天守2階〔写真:右〕
天守3階から見た2階ー3階間の階段〔写真:左〕千鳥破風の間・天守3階〔写真:右〕
唐破風の間〔写真:左〕天守3階−4階間の階段〔写真:右〕
廻縁から見た本丸・天守4階〔写真:左〕廻縁から見た木曽川上流方面・天守4階〔写真:右〕
廻縁から見た天守、付櫓の屋根と本丸鉄門・天守4階
天守4階〔写真:左〕大杉様・本丸〔写真:右〕
空堀
犬山城東側内田門付近の水堀の痕跡・名鉄犬山ホテル
丑寅櫓の石垣〔写真:左〕犬山城三之丸 武術稽古場跡〔写真:右〕
犬山藩校 敬道館跡〔写真:左〕大手門跡辺り・犬山市福祉会館横〔写真:右〕
犬山城門・運善寺山門〔写真:左〕犬山城松の丸本丸門・浄蓮寺山門〔写真:右〕
犬山城松の丸裏門・常満寺山門〔写真:左〕犬山城内田門・瑞泉寺山門〔写真:右〕
犬山城二の丸矢来門・専修院山門〔写真:左〕犬山城第一黒門・徳林寺山門〔写真:右〕
茶室 如庵【国宝】・有楽苑
旧正伝院書院【国重要文化財】・有楽苑〔写真:左〕復元 元庵・有楽苑〔写真:右〕