尾張 入尾城
Irio castle

入尾城跡【愛知県瀬戸市鹿乗町】

【立地】平城
【別称】松原城

【歴史】1156年「保元の乱」・1159年「平治の乱」の頃、尾張国山田庄内水野郷へ
移住した滝口致経の孫滝口景貞の築城とされ、その子景俊は水野四郎と称して入尾城に住ん
だ。水野四郎景俊の子水野三郎高家は、1180〜1185年「治承・寿永の乱」頃、山田
庄内志田見郷の郷司職に補され、志段味〔名古屋市〕・水野〔瀬戸市〕周辺を管理した。水
野三郎高家には家俊・高原の2子があり、高原は左近将監、その子は左近三郎有高と言った
。高原の弟高重・行高らは志田見に住んで志談氏を称したが、1221年「承久の乱」で討
死。志談高重の弟高俊は西宮滝口の養子となり、滝口四郎と称したが、その子高致は水野氏
に復して致氏を生んだ。その子水野平太致顕は、初め北条氏に仕え、1352年南朝に転じ
て新田氏に従い、転戦して功を立てた。1412年致顕の子致高は備中守に補されたが、同
年没した。応永年間(1394〜1428年)に廃城になったとされる。場所は八幡社辺り
とされ、遺構は無い。

【所感】国道155号線、県道15号線が交差する鹿乗町信号を北へ80m程進んだ右手に
八幡社が在ります。小さな神社ですが、鳥居で直ぐに分かると思います。庄内川に架かる鹿
乗橋の手前ですが、南から橋を渡る場合、軽自動車しか通れませんので、注意して下さい。




入尾城跡辺り・八幡社