伊勢 市場城
Ichiba castle

  市場城跡【三重県四日市市市場町】
   敬福寺【三重県四日市市市場町1623】
市場町公民館【三重県四日市市西村町2125】


【立地】丘城
【別称】朝倉城

【歴史】朝明川の北方、標高55m、比高15mの丘陵端に築かれた丘城である。康正年間
(1455〜1457年)、保々西城主朝倉備前守詮真の支城とされる。その後、後兵部大
夫−勘解由左衛門と続いたが、1568年織田信長の伊勢侵攻で滝川一益により落城となる
。現在は竹林、雑木林となり、曲輪、土塁、空堀、井戸跡が残る。

【所感】市場町公民館〔敷地の北西角に朝倉城跡市場町の案内碑あり〕の南方、的場霊園・
六地蔵〔墓地〕の横に城跡の入口があります。墓地の駐車場から南へ70m程歩いて右に折
れると、土橋・両脇に横堀・正面の東虎口に井戸跡・左手の少し張り出した場所が、土橋に
対して横矢が掛っています。主郭内は竹林・倒竹・倒木で入れないので、右手の土塁に上っ
て南西角まで歩いて行きます。東辺の土塁は朝倉城址碑・稲荷大明神碑が置かれ、北辺に土
橋を持たない内枡形虎口があります。再度、土塁に乗って西へ歩くと、櫓台を思わせる広い
場所が北西角。そこから南に土塁が連なり、南西角辺りから主郭内へ土塁が曲がり、倒木で
行き止まりになります。横堀は、西側については北虎口から堀底へ下り、東側は東虎口から
堀底を歩いて行きます。初め、城内の荒れ具合を見た時、「これは撮影は無理かな〜」と思
いましたが、土塁上を攻めて正解でした。ただ、雨天翌日は滑りやすいこと、暖かい時期に
は藪蚊や蜘蛛の巣が現われるので、寒い時期をお勧めします。





朝倉城跡(市場町字的場)の看板・的場霊園・六地蔵



市場城跡入口



土橋と東虎口



東虎口から見た土橋



東虎口左の曲輪



東虎口の井戸跡





東虎口右の土塁



朝倉城址碑・主郭東端の土塁





主郭東端の土塁





北虎口・内枡形虎口



主郭



主郭内北東の井戸跡



主郭北端の土塁





主郭北西角の土塁







主郭西端の土塁



主郭内へ入り込む南西端の土塁



主郭内南西の井戸跡



主郭北西角の横堀



主郭西側の横堀



主郭東側の横堀から見た東虎口の土橋



主郭東側の横堀



主郭北東角の横堀



主郭北側の横堀