三河 鹿勝川城
Kakatsugawa castle
鹿勝川城跡【愛知県岡崎市鹿勝川町西屋敷・加正】
【立地】丘城
【別称】加勝川村古城
【歴史】類似遺構であり、確証は無い。標高140m、比高10mの山麓に在る。大永年間(1521
〜1527年)、菅沼助十郎の居城とされ、天正年間(1573〜1592年)の頃、作手の某将に攻
められ、落城になったと云う。城主に菅沼正庵〔小金城主〕、助兵衛、奥平市兵衛、平川重兵衛の名も
ある。現在は平坦地・土塁・堀切らしきものが見られる。
【所感】鹿勝川に沿って道を上流方面に進み、上中橋を渡って100m程行くと、左手に防火用貯水曹
が在ります。この周辺に車を止め、歩いて防火用貯水曹から斜め左へ入り、民家間を通り抜け、左の民
家裏手へ周ります。低い尾根上の道を進みますが、両脇には嘗て田畑であったと思われる一二三段の地
と石積みが在ります。山道の最後は、右手に宝篋印塔、正面に石像が在る三角の平坦地、背後に土塁、
堀切らしき遺構が見られます。遺構にしては浅過ぎるので、近世・近代に猪垣を造る為に山を削って盛
った、もしくは山道の一部なんでしょうか。以前訪ねた時は、当地に宝筐印塔が3基ありましたが、天
板が崩れて1基しか見当たりません。2基はどうなってしまったのでしょう。
平坦地〔写真:左〕宝筐印塔・城主の墓か〔写真:右〕
堀切・土塁?