伊勢 柿城
Kaki castle
柿城跡・柿城跡公園【三重県三重郡朝日町向陽台3丁目】
スーパーセンターオークワみえ朝日インター店【三重県三重郡朝日町向陽台3丁目2−1】
【立地】丘城
【歴史】標高33m、比高23mの台地端に築かれた城である。1360年周防の佐脇宗善
〔沢木・沼木とも〕が伊勢守護仁木義長に属し、宗善の子宗政が当地に築いて居城したと云
う。1557年近江佐々木六角義賢の家臣小倉三河守が伊勢に侵入、柿城を攻撃したので、
神戸城主神戸利盛の援軍が来たが、利盛の臣で岸岡城主佐藤中務が叛いて神戸城を奪ったの
で、利盛は奪回の為に帰城した。小倉三河守は城主佐脇宗勝に和議と偽って城外へ誘き出し
、これに乗じて城に火を放って落城した。現在は公園となり、曲輪と土塁の一部が残る。
【所感】三重郡朝日町は桑名市と四日市市に挟まれた場所に在り、南隣りに同じ三重郡の川
越町が在ります。南に伊勢湾岸自動車道、西に東名阪自動車道、東に国道1号線・JR関西
本線・近鉄名古屋線が通り、車でも電車でも行きやすい場所です。柿城跡周辺は嘗ては山で
したが、現在は向陽台と称する住宅地に変わり、それに伴って柿城跡も公園になりました。
現在、確認出来る曲輪は主郭と二の郭程度だが、五の郭・六の郭は消失、三の郭・四の郭は
二の郭の奥にあって草木に覆われている為、葉が落ちた寒い時期に確認出来るかもしれませ
ん。周辺の高さに比べ、ココだけが古墳のように盛り上がって四方を見渡せる場所になって
いますが、往時は平野部に見晴らしがきく良い立地であったことが窺えます。
主郭・柿城跡公園
二の郭・柿城跡公園
柿城跡公園