三河 上永良城
Kaminagara castle

上永良城跡【愛知県西尾市上永良町宮東】
  神明社【愛知県西尾市上永良町宮東11】

【立地】平城
【別称】永良村古屋敷

【歴史】鎌倉時代中期、加藤景俊が関東から三河国永良郷加気村に来住したことに始まる。1563年
加藤嘉明は当地で生まれ、1563〜1564年「三河一向一揆」の際、父教明は家康に背いて一揆方
で参戦した為、父子共に三河国を離れて流浪の身となった。その後、嘉明は秀吉に仕え、1583年「
賤ヶ岳の戦い」で活躍し、賤ヶ岳七本槍の一となる。水軍を指揮し、1585年「四国攻め」1587
年「九州攻め」1590年「小田原討伐」に参戦。1586年淡路国志智1万5000石を得、159
2〜1598年「文禄、慶長の役」で舟奉行を務め、1595年伊予国松前6万石を得た。1600年
「関ヶ原の戦い」の後、伊予松山20万石、1627年会津40万石を領し、1631年に没した。現
在は神明社に変わり、遺構は無い。片隅に加藤嘉明生誕地の石碑が立つ。


【所感】県道292号線中島橋東から広田川に沿う県道42号線へ入ります。そこから600m程進ん
だ正顕寺手前の道を右へ曲がり、広田川の貝吹橋を渡って、左へ曲がると神明社が在ります。そこだけ
が高い木がかたまっているので、分かると思います。神社内には加藤嘉明生誕地の石碑と国天然記念物
・大椎の木が在ります。




加藤嘉明生誕地の石碑・神明社

 

神明社〔写真:左〕国天然記念物 神明社ノ大椎〔写真:右〕