尾張 上末城
Kamizue castle

上末城跡【愛知県小牧市上末】
 陶昌院【愛知県小牧市上末722】
落合医院【愛知県小牧市上末414】

【立地】丘城
【別称】森下城・森坂城・上陶城

【歴史】文明年間(1469〜1487年)、大県神社の祠官重松秀村の三男落合将監勝正の築城とさ
れる。勝正の子安親は織田氏に仕え、1584年「小牧、長久手の戦い」の際、岡崎へ向う秀吉方の池
田恒興、森長可らの先導役を務めたと云う。この後、池田軍は長久手で家康軍に大敗して、廃城となる
。現在は民家、畑地、藪に変わり、曲輪、土塁、井戸跡、空堀の一部が残る。


【所感】国道155号線上末信号を南へ100m程進むと、左手に陶昌院が在り、ここに落合将監の墓
石が在ります。国道155号線沿いの竹薮に石碑と歴史看板が立ち、その裏手に空堀の遺構が確認出来
ます。この竹薮の上で落合医院の区画に柿畑が在り、曲輪、それを囲む土塁の一部、井戸跡が在ります
。井戸は埋められ、南天が植えられています。




空掘の一部

 

上末城跡の石碑と歴史看板〔写真:左〕落合将監安親の墓・陶昌院〔写真:右〕