三河 柏原城
Kashiwabara castle
柏原城跡【愛知県蒲郡市柏原町中原】
忠安寺【愛知県蒲郡市柏原町加治替戸33−2】
【立地】丘城
【歴史】標高48mの丘陵端に在り、弘治年間(1555〜1558年)、上ノ郷城主鵜殿長持の子長
忠の居城とされ、長次−長春と続いた。柏原鵜殿氏と称される。1562年松平元康の「上ノ郷攻め」
の際、柏原鵜殿氏は家康に従い、1563〜1564年「三河一向一揆」で活躍したが、「針崎の戦い
」で戦死した。長忠の娘〔西郡局〕は家康の側室となって督姫を生み、督姫は池田輝政の後妻となった
。現在は東海道新幹線で分断され、住宅、竹林、畑に変わり、遺構は無い。
【所感】西の尺地川の支流石神川、県道32号線、北の東海道新幹線、東の忠安寺に囲まれた三角地に
城跡とされる雑木林が在ります。この場所は「伝承地」と云われる地で、頂部に祠、民家側に段を持っ
た平坦地が在りますが、曲輪跡かどうか不明です。
柏原城跡遠景