伊勢 切畑城
Kirihata castle
切畑城跡【三重県三重郡菰野町切畑】
伎留太神社【三重県三重郡菰野町切畑579】
【立地】山城
【歴史】鈴鹿山脈東麓の標高270〜260mに築かれた山城である。『三国地志』では畑
与九郎を城主としており、『伊勢名勝志』では、戦国時代、畑定政の居城で、1577年織
田信長に滅ぼされたと伝わる。与九郎と定政が同一人物か不明。現在は山林となり、曲輪、
堀切、土塁が残る。
【所感】切畑集落から伎留太神社を過ぎ、「右カーブ1つ目」→「左カーブ1つ目」を経て
、「左カーブ2つ目」辺り〜「右カーブ2つ目」までの道の両脇が南の郭〔主郭〕です。車
は右カーブ2つ目の路肩に止めると良いでしょう。「左カーブ2つ目」の外側〔右手〕に比
枝神社の石碑、石碑の背後に枡形虎口、「右カーブ2つ目」の右手に主郭西端の土塁が15
m程残っています。「左カーブ2つ目」の内側が南の郭の広さが感じられ平地です。「右カ
ーブ2つ目」を過ぎて直ぐの右手脇道(緩やかな下り)が北の郭へ行く山道です。ちなみに
「右カーブ2つ目」をそのまま真っ直ぐ行くと、切畑観測所がある開けた場所に出てしまう
ので、その手前右手で見付けて下さい。脇道を暫く歩くと、「左カーブ」→「右カーブ」と
クランクしますが、このクランクの外側〔左手〕に北の郭西端の堀切が道に沿ってあります
。その後も道成りに奥へ進むと、北の郭上段→北の郭下段、最後に堀切に到着します。一部
石垣が用いられ、堀切が端まで切られているので、尾根をしっかり遮断しています。城跡で
最も感動する遺構です。

切畑城跡の南に位置する伎留太神社

比枝神社碑・南の郭北西端

枡形虎口・南の郭北端・比枝神社碑背後

南の郭〔主郭〕


土塁・南の郭西端

北の郭入口

堀切・北の郭西端

北の郭西上段

北の郭東下段



堀切・北の郭東端
