三河 挙母城
Koromo castle


          挙母城跡【愛知県豊田市小坂本町5〜8丁目・樹木町1丁目・常磐町1丁目】
        豊田市美術館【愛知県豊田市小坂本町8丁目5−1】
          ときわ屋【愛知県豊田市常盤町1丁目94】
タカラスタンダード豊田営業所【愛知県豊田市十塚町2丁目16−1】
         久保田理容【愛知県豊田市常盤町1丁目63】
        童子山小学校【愛知県豊田市御幸町1丁目60】
           洞泉寺【愛知県豊田市小坂町3丁目10】

【立地】丘城
【別称】七州城

【市指定史跡】

【挙母藩】1604〜1619年・1636〜1664年・1681〜1871年

【歴史】1766年紀伊国和歌山藩徳川宗将の四男学文が内藤家の養子となって家督を継い
だが、水害に悩まされる桜城を嫌い、1780年童子山〔標高60m、比高26m〕に築城
を願い出、1782年に完成した。尾張・美濃・信濃・近江・伊勢・伊賀・三河国が望める
ことから七州城と呼ばれた。1787年学文は藩校崇化館を創設し、京都の儒者伊藤東所を
招いて、漢学、算術などを教授した。その後、政峻−政成を経て、1836年政優の時、三
河最大の「加茂一揆」が起こり、藩兵を出して鎮圧。政文を経て、文成で明治を迎え、18
71年挙母藩は廃藩となる。現在は豊田市美術館・駐車場・住宅に変わり、1978年隅櫓
が復元される。

【所感】挙母城は桜城から南西1キロの道場山〔童子山〕・樹木台に築かれました。豊田市
美術館の大池辺りが本丸御殿の場所で、童子山から南東方向の樹木台〔樹木町1丁目・常磐
町1丁目〕が二の丸になります。タカラスタンダード豊田営業所辺りから南方を見ると、台
地端であることが確認出来ます。矢作川から遠く離れた水害の影響を受けない樹木台に大手
門を設け、広小路を通り、黒門を抜けて、本丸の童子山へ向う道筋となっていました。現在
は鉄道・住宅・道路が築かれ、城域内の様子は年々変化していますが、今の状態を少しでも
撮れたらな〜と思います。映画「超高速!参勤交代」の主人公:湯長谷藩主内藤政醇と挙母
藩主内藤学文は同じ三河系の内藤氏で、家紋も同じ「藤紋」です。








二重二階 復興 七州城隅櫓・豊田市美術館入口

 

隅櫓1階の内部〔写真:左〕隅櫓2階の内部〔写真:右〕



挙母城阯之碑



隅櫓横の土塀と石垣



寺部城の書院・茶席『又日亭』









挙母城跡・豊田市美術館

 

蓮池門(池端御門)跡から見た蓮池跡・豊田市美術館駐車場〔写真:左〕堀跡・樹木ふれあい広場〔写真:右〕

 

黒門跡〔写真:左〕広小路と呼ばれた道〔写真:右〕

 

大手門(町口御門)跡と堀跡〔写真:左〕藩校崇化館跡の石碑〔写真:右〕

 

移築 挙母藩米蔵門〔写真:左〕高礼場跡と産物会所跡〔写真:右〕

 

御殿坂〔写真:左〕勘定方役所跡〔写真:右〕

 

竹御門(新御門)跡〔写真:左〕西御門(昆森御門)跡〔写真:右〕

 

洞泉寺〔写真:左〕挙母藩内藤家墓所・洞泉寺本堂裏〔写真:右〕