三河 九久平城
Kugyudaira castle
九久平城跡【愛知県豊田市九久平町薬師獄】
九久平小学校【愛知県豊田市九久平町寺前3−2】
高徳寺【愛知県豊田市九久平町薬師獄17−1−22】
【立地】丘城
【別称】九久平村古城・九久平陣屋
【歴史】築城年、築城者は定かではない。標高72mの丘陵端に築かれ、1460年九久平
村本多中務の名がある。1559年酒呑城主4代重政、弟の康政はともに家康に仕え、猿投
山麓加納郷で武田軍の防戦にあたる。兄重政は討死したが、弟康政は九久平に城を構えた。
1580年「高天神城攻め」の戦功で、家康の「康」を賜り「康政」と改名する。1595
年康政没後、康政の子政重が継ぐ。1625年政重の長男政次(1592〜1633年)は
家康・秀忠に仕え、三河国加茂郡内500石を得て、九久平に陣屋を構えた。1633年相
模国内200石を加増されたが、同年40歳で没した。1634年正房は父の遺領を継いだ
が、200石没収され、500石の旗本として、寛藤−藤衡−鷹之−政香−政備−政孝−清
之介と明治まで続いた。現在は小学校、平坦地となり、南西斜面に石垣が残る。
【所感】九久平小学校のプールの南、高徳寺背後の高台が城跡〔陣屋跡〕とされ、小学校建
設の際に消失してしまいました。嘗てはここに畑とゲートボール場が在りましたが、現在は
平坦地となり、何かの苗木が植えてあります。西方・南方に見晴らしのイイ高台です。
九久平城跡